Painter Kazuhiro Kudo
私は主に1930年台のハーレーダビッドソンの塗装の研究と再現、復元を行っています。なぜエナメルに拘るのか?と良く質問を受けますが、それには明確な答えがあります。
それは、当時使われていた純正の塗料がエナメルだからです。当たり前のように聞こえますが、現代ではラッカーやウレタンなど様々な塗料を選択する事が出来ます。ただ市販されているエナメルを使用すれば良いというわけでは無く、1930年台のエナメルの製法にグレードダウンさせる必要があります。
約10年前にハーレーダビッドソンの当時の純正塗料に出会い、ラッカーやウレタンで同じような色を再現しましたが当時のエナメルの発色になることはありませんでした。徹底的に分析を行うと決め、考察を繰り返し、ようやく原材料や製法を解析できた時8年経っていました。
当時の色と塗料、当時の塗装技術、当時のままのデザインに加え、独自のパティーナの技術でお客様の求めるビンテージハーレーダビッドソンを今再現するのが私の仕事です。
HAMMER CYCLE
SATOSHI KASAMATSU
HIROYUKI WATANABE